黄金の大黒
落語「黄金の大黒」のあらすじ
長屋の大家が店子の皆に集まってくれというので、その前に店子が集まり、「きっと店賃の催促だろう」と皆の支払を確認すると、ほとんどの人が滞納している。これは皆でいさぎよく謝るしかないと、皆で大家のところに向かうと、梅さんがやってくる。梅さんが大家の様子を探りに行ったら、新しく家を建てるのに土を掘っていたら、金の大黒が出てきた。それを大家は家宝にして、店子を集めてごちそうしてやるのだという。
貧乏な店子たちは喜ぶが、梅さんが言うには、めでたい席なので、先方は来るからには紋付の羽織でも着て、お祝いの口上を言って欲しいと言っているとのこと。貧乏な店子たちが羽織を持っている訳がなく、中には羽織を知らないものまでいるが、聞いてみると人のいない古着屋からもらってきた羽織を質屋に入れている者がいる。その一つの羽織を、一人が着て挨拶して、皆を連れてくると言って戻り、違う一人が羽織を着て挨拶して、皆を連れてくると言って戻り、、、を繰り返してどうにかしようということになる。
最初の一人はうまくいったが、二人目は引きとめられて「自分が帰らないと他のものが羽織を着て来られない」と口走ってしまうし、三人目は短気で一言だけの挨拶で帰ってしまう。そのうち、大家も羽織を着回していることに気付き、そんな挨拶はいいから皆であがってこいと、心の広いところを見せる。
土産を持ってくるものがおり、大家がお礼を言うと、大家の家の台所から持ってきたという。大家が店子に、ウチの子どもも何かやったら叱ってくれというと、先日金槌で殴ってやったなどという。ご馳走の席に着くと、どちらが大きいと騒ぎ出し、大きいものを持っているものはせり売りを始める。他の店子は、うっかり落としたから自分が食べると言い、それを何度も繰り返す。
どんちゃん騒ぎになって、ふと気付くと、床の間においてあった黄金の大黒が歩いていってしまう。大家があせって、「私どもがうるさいので他所へ行ってしまうのですか」と聞くと、「いや、あまりに面白いから、恵比寿も連れてくる」というサゲ。
落語「黄金の大黒」が聴けるCD・観られるDVD
![]() 立川談志ひとり会第6集 | 1966年12月14日新宿紀伊國屋ホールでの収録です。 大家に呼ばれた店子たちが、「また花見でもやろうというのか」というのには、「長屋の花見」が思い出されます。揃いも揃ってすっとぼけた店子たちなので、大黒さまが恵比寿さまを連れてきたくなるのも、ごもっとも。立川談志が早口でぽんぽんと馬鹿なことを言い合う店子達を演じるのが、耳に小気味いいです。 |

